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ワクチンの効果は…インフル患者数「この時期では異常」新型コロナと共に感染広がりやすい状況続く

今月20日から新たな新型コロナワクチンの接種が始まりました。またインフルエンザのワクチンはどうなっているのか。現場の医師を取材しました。
予防接種者:
「気持ちが安心する」
今月20日に始まった新型コロナワクチンの秋接種。
接種した人:
「今までも罹ったことが無かったので、予防するためには早く打とうかなと思って」
新型コロナのワクチンを無料で受けられるのは今回が最後とあってか、金沢市内のクリニックでも予防接種を希望する人が訪れていました。
稲垣アナウンサー:
「今、現場で見ている肌感としてコロナやインフルエンザの感染状況はどのようにお考えでしょうか?」
やまぐち内科クリニック山口泰志院長:
「実は、5類に5月にコロナの分類が変わりまして、皆さんちょっと誤解がありまして、コロナはかなり下火になったと思う人がいると思うんですが、現実はそうではなくて5月からずっと多かったんです。まだまだコロナの患者は多いです」
このクリニックでの新型コロナと診断された患者数を見ると、5類に引き下げられた後も途切れることなく感染者がいることが分かります。
感染症に詳しい金沢大学附属病院の谷内江(やちえ)教授はこの状況について…
谷内江先生;
「人の移動が激しくなったり、例年夏の感染拡大が見られましたから、そういう気候的なものも合わせて大きな感染拡大が起こったんじゃないかなと。かなり心理的なものもあると思うが、皆さんマスクを外して移動されていますし、集まってますからいつでも感染のしやすい状況が整えば感染が広がるっていうのは続いている」
しかし今、新型コロナと同様に心配な感染症があります。それが、首都圏で急増している季節外れのインフルエンザです。
やまぐち内科クリニック山口泰志院長:
「数としては本当の真冬に流行するインフルエンザの数ほどではない。ただ、ある程度の数の方がこの時期に出ることは確かに異常です。まずインフルエンザに対する免疫力が落ちている。皆さん無防備な状況で夏のイベント、人が集まる機会、移動等があっていつにない夏のインフルエンザの拡大が広がっている」
県内でも1定点医療機関あたりの平均で2.21人と、この1ヶ月間でおよそ3倍に増えています。このクリニックでは、10月2日からインフルエンザのワクチンを受けられるという事ですが…
稲垣アナウンサー:
「今、ワクチンがあるとしたら、今打っちゃって今シーズンは大丈夫だったりするんですか?」
やまぐち内科クリニック山口泰志院長:
「ワクチンの有効性は4カ月から6カ月間続くと言われています。ただ、ワクチンはすぐ効果が出るわけではなくて、接種をしてから2週間から4週間ぐらい効果が出るまで時間が掛かります。その意味では早めに打って頂いて今の時期に打って頂ければ、2月3月までは十分効果は期待できる」
新型コロナとインフルエンザについて金沢市の対応はどうなっていいるのでしょうか?
金沢市役所・健康政策課藤田徹さん:
「コロナの方につきましては、秋開始接種ということで接種券を随時送っている状況。インフルエンザは高齢者の方を対象にした予防接種が10月2日から開始ってことになりますので、これから接種券を発送する準備をしているところ」
金沢市では、過去に接種券を受け取って使っていない人については、新たに接種券を送らないそうです。その場合は、過去の接種券でワクチンを受けられるそうです。またなくした人については市のホームページから申請すれば新たな接種券が送られてくるそうです。