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M&Aで規模拡大…大手物流会社『アペックス』が民事再生法の適用を申請 負債総額は約92億円か

金沢市の大手物流会社「アペックス」が10月3日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。負債総額はおよそ92億円と見られます。
釜田記者:「北陸トップクラスの物流企業アペックス。設備投資や他業種の買収で規模を拡大してきたなかでの今回の倒産。今後どのように再生を図るのか注目されます。」
10月3日、民事再生法の適用を申請したのは金沢市に本社を置く物流事業を行う「アペックス」です。
帝国データバンクなどによりますと1976年創業の「アペックス」は冷蔵・冷凍倉庫を所有し食品メーカーなどから荷受けした商品を北陸3県のスーパーやコンビ二へ配送する事業を中心に展開しています。
2015年以降、運送会社のほかタクシー事業、スーパー銭湯などの異業種を含む10社以上を買収してグループの規模を拡大。2023年3月期の売上高は過去最高の47億9224万円を計上していました。
また、おととしから無料の地域巡回バスを運行するなど地域貢献事業にも取り組んでいました。
しかし、冷凍倉庫の新設や増築など積極的な設備投資を金融機関からの借入に依存していたため、資金繰りが悪化、9月末の決済資金が不足し今回の事態となりました。
負債総額はおよそ92億円と見られ県内では、過去10年間で最大規模となります。今後も子会社を含め、営業は続ける方針だと言うことです。
「アペックス」は10月10日に金沢市内で債権者を集め借入金の返済条件などについて説明することにしています。